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■■2006年3月4日発行■■


東大和『運動会、「国旗」に注目』


 昨年4月、都教委の統括指導主事をしていたKが、東京都東大和市の小学校校長として着任した。Kの学校経営はまさに上意下達。全て自分の思い通りにいかないと、職員を威圧恫喝する。何人もの職員が泣かされた。以前は比較的自由に意見を言い合っていた職場だったが、やがて反対意見を言う職員がいなくなっていった。 6月に運動会のことを話し合う職員会議で、開会式・閉会式において、「君が代」演奏のなかで「日の丸」を掲揚・降納することを校長が提案したとき、反対したのは、私を含めたった2名だけだった。

 9月に入り、朝の打ち合わせの時、机上に校長名で開会式・閉会式についてのプリントが配られていた。そのなかに「職員は範を示す」とあったので質問したところ、「国旗に注目することだ。」と副校長が答弁。さらにプリントには「職員は職務として遂行する」とも書かれていた。

 これは耐えられないと思った私は、練習でも本番でも、副校長が「国旗に注目して下さい。」と放送しても、クラスの子どもの方を見ていた。運動会終了後、早速校長室に呼ばれ事情聴取。「あなたの行為は職務命令違反だ。」と校長はどなった。11月に入り、市教委に呼び出され、「口頭注意」を受けた。子どもを見ることより「日の丸」を「注目」することの方が大事なのだと、市教委は判断したのだ。

 都教委の「教育改革」の最先端をいく校長。異論反論を一切許さず、文科省、都教委の意向を受けた校長の命令一下、学校が動いてしまっている。「視線まで管理する」その異常さ。だから何とかしなければと思い、私は「注目をしない」という手段で、ささやかな抗議の意志を示したのだが。

 市教委の(当然都教委のGOサインの上でのことだが)「口頭注意」というこの暴挙に対して黙っていることは、「日の丸・君が代」のさらなる強制を呼び込むことになる。だから私は黙らないことに決めた。これからも。
安部 雅

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